引きこもりの頃

何故、引きこもりの生活を始めたのかも、少し書きたいと思います。

私は、就活に失敗しました。

大学卒業後、友達は希望の会社に就職できたのに、
同じように学生生活を過ごしてきたのに、私はなぜ就職できなかったのだろう。
なぜだろう・・・・

親からは早く就職するよう急かされ、とりあえず派遣社員として働き始めました。

派遣されたのは、クレジット会社。
女性ばかりのコールセンターで人間関係にうんざり。
新しい人が入るたびに、新人いびりをする女性社員がいて、新卒で就職経験のない私は、常にその女性社員の隣の机で「あれして」「これして」「早く」「まだ?」と。。。そして、「はい」「すみません」の繰り返しの毎日。

学生時代の友人と仕事後に会っても、大変そうだけど充実した日々を過ごしている様子に、羨ましさしかありませんでした。
何となく、以前はなんでもない話が楽しかったのに、素直に笑えない。面白くない。
そしてその時も、思っていたのは、なぜ私は就職できなかったのだろう、なぜ、なぜと。

2年が過ぎ、ついにある朝起きられず、初めて会社を休んでしまいました。

友達との連絡も絶ち、仕事もせず、ただひたすら家に引きこもっていました。
引きこもった理由を親や友人にも言いませんでした。
私にも、何かきっかけというものが有ったのか、今となっては分からないというのが正直なところです。
ただ、初めて朝、起き上がることが出来なかったあの日、会社を休んで私はひとりで大学に行ってみました。
学生達が楽しそうに授業を受けている様子や、カフェでお茶したり、様々な所でみんな楽しそうに過ごしているのを眺めていました。
一人だったのは私だけ。
私だってつい2年位前までは同じような生活をしていたはずなのに!!
彼氏はいなかったけど、友達がたくさんいて、いつも楽しかったのに。
そして、なぜ、なぜ、なぜ・・・今、私だけが、思い描いていた生活とは全く違う生活をしているのだろう。。。

 

そして、次の日から会社に行かず、引きこもりを始めました。

親は最初は早く元の生活に戻るよう怒ったり、宥めたりしていたが、暫くして諦めたのか何も言わなくなりました。
母が作るご飯を食べ、あとはひたすらテレビを観たり、マンガを読んだりの生活。
寝たい時寝て、起きたい時に起きる。
これも有る意味「理想の生活」と、自分を納得させながら、1年ほど引きこもり生活をしたのです